就農研修終了

自宅のホワイトボードが示す通り、今日が就農研修の最終日です。

岡山へ越してきてちょうど2年。長かったような短かったような2年でしたが、濃密な2年であったという点では自信があります。

桃の木をまともに見たこともなかった私が、曲がりなりにも100本を超える木を管理し、 草刈り機も使ったことがなかった私が、2トンダンプ、ユンボ、果てはブルドーザーにまで乗れるようになりました。

一人でやっていたのでは、このようなロケットスタートは到底不可能だったと思うと、受入農家さんや先輩農家さんに感謝しないといけないと改めて感じ、未熟ものですが、今後できることで恩返ししていきたいと思います。

小心者の私は大きな組織の中では、周りに気を使うばかりで疲弊。それでも与えられる仕事の中にやりがいを見つけようと頑張るものの、自己実現には程遠いサラリーマン生活を送っていました。

そんな私が40歳を前に脱サラしたのは、与えられる仕事は一つもない、意思決定の全てを自分で行う環境に自分を追い込むため。農業は私にとってはやりたいことの最大公約数であると同時に、いわば背水の陣でのチャレンジです。

今日までの2年間もやってきたつもりですが、明日からも引き続き、全力で頑張り、楽しんでいく所存ですので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

暗渠砕石用冶具

昨年夏に湿気っていた場所の水はけを良くするために、余裕のあるうちに暗渠工事をしています。

甘く美味しい桃作りには、過剰な水は大敵。手間とお金のかかる作業ですが、木が幼いうちに基礎固めです。

今回、暗渠を入れるところは掘っても崩れそうにないので、雨が降る前日に掘って水の染みだし具合や水の流れ(傾斜)を確認してみることにしました。

降雨前日の溝の様子
降雨翌日の溝の様子

溝を掘ったその日は水はほとんど出ず、傾斜もわずかなので心配してたんですがうまく掘れていたようで問題なしでした。

染み出した水が綺麗に流れる様子

降雨後に見回ると、予想通りのポイントで水が沸きだしていること、綺麗に傾斜がついていて溜まらずに流れていることが確認できました。

続いて、コルゲート管(有孔管)と砕石を入れる作業です。この作業が暗渠工事のメイン工程で、骨の折れる作業です。砕石をスコップや鍬で扱うのは土を扱うよりずっと大変なのです。

そこで、今回は少しでも楽できるよう作業に入る前に一工夫。

木製パレットの端材を分解
砕石下ろし用冶具一式

使ったのは先日机を作るときにばらした木製パレットの残りとお古の鉄パイプ。これらを軽トラダンプにセットすると…

傾いても大丈夫!
溝を跨いでも大丈夫!

こんな感じに狙ったところにピンポイントに砕石を下ろせるようになりました。

おかげで今回の作業では1度もスコップを使わず、かなり体力温存できました。ただし、きっちり車を横付けできる真っ直ぐな長い溝に砕石を下ろすなら不要なので、今後は状況にあわせて使い分けて行こうと思います。

そして、肝心の暗渠工事の方ですが、昨日無事に完成し、今朝もいい感じに暗渠の出口から水が出ていることを確認しました♪

収穫台

摘蕾や苗木の植付けは終わりましたが、ここのところ雨続きで、なかなかやりたいことができず。しかたないので、倉庫の中で各種道具や棚、机などの製作にいそしむ日々を過ごしています。

今日はそのうちの収穫台製作のご紹介です。

収穫台とはこんな感じのアルミでできた台で、これにコンテナを乗せて持ち歩き、木から収穫した桃をコンテナに収めていくというものです。

本物の収穫台

すごく便利なんですが、如何せんお値段が高い…。というわけでレッツ自作です♪

オリジナル収穫台用の材料一式

用意した材料は、お古の収穫コンテナと各種塩ビパーツとアルミパイプ、それに結束バンドと接着剤です。

収穫台製作中
オリジナル収穫台1号

13mmのアルミパイプで強度を確保し、アルミを溶接出来ない課題は同じく13mmの塩ビ管と組合せることで解決しました。

しかし、作ってから気づいたんですが、この自作収穫台には大問題が…。

畑へ持ち出せばすぐに分かったんですが、この収穫台は傾斜に置くと非常に安定が悪いんです。脚の間隔がオリジナルより狭いので当然です????

設計の段階で気づいても良さそうなものですが、強度の確保に気をとられて傾斜地でどうなるかまで頭が回ってませんでした。

というわけで、傾斜対策をほどこしたものがこちら。

オリジナル収穫台1号改

これで傾斜でも安定!

傾いても倒れない1号改

アシンメトリーな感じがいけてる!と一人で強がってみたものの我慢できずに、材料を見直して結局作り直し????

最終的にはこうなりました。

オリジナル収穫台2号

四つ口のソケットを導入することで問題を解決してます。

2号は傾斜地でもしっかり対応

今回は、簡単そうなことも、やってみると思いもよらない問題にいきあたるという典型的なよい経験をさせてもらいました。