桃農家の種

一昨日祖父が亡くなりました。98歳で眠るように逝ったそうです。

例年ならまだ桃のリレー出荷が続いている時期なのですが、清水白桃以降、おかやま夢白桃から川中島白桃まで一編に熟れたため、期せずして桃のリレーが途切れた瞬間の訃報でした。

只の偶然なんでしょうけど、私の帰りを待ってくれていたような気がします。

祖父とは、物心ついたころから勤めで家を出るまでの間、実家で一緒に暮らしていて、家の裏の田んぼの家庭菜園で、様々な作物を食べさせてくれました。

畑でのお手伝いは、私の夏の宿題の日記ネタとして大活躍、祖父の作るトウモロコシや枝豆は私の大好物でした。

桃農家になった今となっては、この頃から農家の種が私に植付けられていたような気がします。

次の品種の収穫準備があるので、今日のうちに岡山へ戻りますが、お葬式に参加できて、最後のお別れができて、本当によかったです。

全部一編に桃が熟れたときは、何事かと思いましたが、こういうことだったんだなぁと。。

本当にてんやわんやの夏ですが、いい夏だったと言えるよう、残り三品種。若木で僅かの収量ですが、無駄にすることなくしっかり仕上げていきたいと思います。