本日成木園にも袋がかかり、全ての袋かけ作業が終わりました!
当園の成木は全て清水白桃なのですが、清水白桃は核割れが非常に起きやすい品種であり、数ある桃の中でも、栽培が難しいとされています。
核割れは、果実の生長につれ、種が固まる過程で割れてしまう生理障害のことで、急激に果実の肥大が進むと発生するとされています。
核割れがひどくなると、成熟する前に落下してしまい、売り物にならないのはもちろん食べることもできません。そんな核割れですが、今年はどういうわけか、去年に比べて核割れ果が非常に多い状況でした。
そこで、当園では、仕上げ摘果はそこそこに、最終着果量の2倍~3倍程度の実を残して、そのうちの最終着果量分だけに袋をかけることにしました。
かけずにおいた果実
そうすることで、養分の集中による急激な果実の肥大、ひいては核割れを抑制できると考えてのことです。
ただ、目の前にある実のうち、偏りなく一部だけに袋をかけるというのは案外難しく、慣れた人でも大抵は袋を多くかけすぎてしまいます。
ですが、そこは幸か不幸か夫婦二人だけで全ての袋かけを行った当園では、予定より少し時間はかかりましたが、無事に昨年と同程度の袋数を満遍なくかけることができました。
5月のGWから始めた予備摘果を皮切りに、休みなく続いた間引き&袋かけの1か月でしたが、一果、一袋に至るまで完全に夫婦二人だけでやりきりました。達成感はひとしおです。
なお、自分たちだけでやることに無闇にこだわっているわけではなく、この経験を活かして、来年以降どのように臨時雇用を導入していくべきか、よくよく考えていこうと思っています。