授粉作業やらスプリンクラー工事やら草刈やら。花で満開の畑は浮世離れした平和な日々が続いていましたが、問題発生です。
花が咲いたら授粉しようと待ちかえていたのですが、若木2本が最近になってもまだ咲いてこないので、さすがに遅すぎるだろとじっくり観察したところ。
蕾が全く大きくなってないじゃないですか!?しかも触るとポロポロ落ちます。
何の病気かとあれこれ調べたところ、細菌などによるものではなく、落蕾症というマンガンが欠乏すると起きる生理障害のようです。
蕾が大きくならずに落ちるとあるので、症状も合致していてまず間違いなさそうです。うつる病気でないとわかってまずは一安心。
ただ、気になるのは同じ症状が並んだ2本の木で出ている点です。
個体ごとの生理障害なら最悪植え替えればいいので、さほど心配ではないんですが土壌に問題があるなら植え替えても解決しないので困ります。
ちなみに、正常な若木はこんな感じ。
いくらか文献を読んでみたところ、落蕾症は石灰資材の過剰投入により土壌がアルカリ性になり、マンガンの吸収が阻害されて発生することがあるとのこと。
しかし、この畑は石灰は入れておらず。他よりたくさん入れているものと言えば堆肥?
拓いたばかりの痩せた畑なので堆肥を多めに入れてるんですが、堆肥がアルカリなのか!?
堆肥のphは4.0(酸性) 土壌のphは5.0(弱酸性)
と思ったら、むしろ酸性でした。そして、問題の木の周りのphもやっぱり酸性。うーむ(汗)
辻褄のあう理屈を探すべくもう一度資料を読み漁ったところ。それっぽいのを発見!
酸性でもマンガン欠乏おきるんじゃん!
これって、マンガン欠乏は土壌とは無関係に起きることがあるってことなんじゃないかと。
というわけで、マンガンを吸えない子なんだと判断して、硫酸マンガンを葉面散布して様子をみることにしました。そうしてるうちに根が伸びて、マンガンを吸えるように立ち直ってくれるかもしれませんので。
植え替える寸前まで気持ちは傾いていましたが、まぁダメならダメで、経験にもなるしね!