摘蕾はじめました 2020

今週から摘蕾をはじめました。冬の摘蕾、春の花取り、夏の予備摘果に仕上げ摘果。言ってしまえば、これからずーっとひたすら間引き作業です。

気の遠くなる作業ですが、これもひとえに美味しい桃を収穫するため。

剪定に比べると地味な印象の間引き作業ですが、実は間引き作業は剪定とマッチして、はじめて美味しい桃がとれる大事な作業です。

剪定した当時を思い起こし、この枝は伸ばしたいからしっかり間引こう、この枝は暴れそうだから間引かずにおこう。など農家の頭の中は案外忙しくめぐってたりします。

しかし、今日の私の頭の中は別のことでいっぱいでした。

何かというと、そう、この天候です。
いや暑すぎでしょ。

上着を投げ出して行う摘蕾作業

今までの摘蕾作業といえば、手や足の指が霜焼けになりそうなくらい寒かったんですが、まだ2月前半だというのに今日の最高気温は18℃!? 完全に春が来ちゃってます。

剪定に合わせて摘蕾する。などという細やかな管理を根底から揺るがす天候です。例年どおりに花が咲いて、ちゃんと実になるのか本当に心配になってきましたよ…

就農相談会

今日はマイナビ就農FESTと題した大阪での就農相談会へ、相談される側として参加してきました。

13時スタートで17時まで絶え間なく話して、10組の方々と話すことが出来ました。

大学生、会社員、独身、子持ち、定年退職者と様々でしたが、事情や環境の差はあれど、皆さん真剣に悩んでいるのが伝わってきたので、安易に勧誘するわけにはいかず。

フラットに実体験と私がどういう考えで就農したのかをお伝えしたつもりですが、参考になっていれば幸いです。

色々とお話させてもらい、やっていけるかどうか、何一つ確たるものがない皆さんの不安をひしひしと感じる一方で、自分ってよく決断したなぁと、我ながら感心しちゃいました(笑)

当時の決断が英断だったと言えるように引き続き頑張っていこうと身の引き締まる一日でした。いい刺激をもらいました。

3年前相談にのってもらった方と記念写真

恵白からの夢白桃?いや白皇

今日も若木の剪定ですが、そんな中、酔狂な仕立てになったこちらの若木。

”恵白”という極晩生品種だと思って育てていた木なんですが、昨年試しにならせた実がまだ8月上旬だというのに完熟通り越して、ぼとぼと落ちてるじゃありませんか・・・。

それで分かったんですが、この木、実は”おかやま夢白桃”という品種でした。

仕方ないので植え替えようかと思ったんですが、ここまで育てたものをただ倒すのも惜しく・・・去年の秋、ふっとくなった主幹部に所望の品種を芽接ぎしてみることにしたのでした。ちなみに品種は絶賛売り出し中の白皇です。

それ以降、徐々に切り詰めながら様子をみてたんですが、枯れることなく今日まで来たので、ついに接いだ芽の直前まで切り戻しました。

さすがに切り口が大きいので、接いだ芽まで枯れこんでしまうかもしれませんが、 接いだ芽を頂芽にし、しっかり伸ばすためにダメ元の荒療治です(汗)

果たして、このまま芽がふいて無事に育つのかどうか!?結果は春の続報を待て!