遭遇

今日は木を寒さから守る断熱材を取り外す作業をしました。

冬の終わりに暖かい日があると、桃の木の中で樹液が動くんだそうです。
そうして、再び寒くなると樹液が凍って木が痛むんだとか。

それを避けるために巻き付けられた断熱材がこちら。

断熱材の中身は木くずで、紐で縛って固定してあるだけなので
剪定ばさみで紐を切るだけで簡単に外せます。

しかし、これなら苦も無いな。と思ったのは1本目まででした。

2本目にヤツが潜んでいたんです。
長くて、足が沢山あって、赤黒い… ムカデ

出るとは聞いてたんですが、こんなに早くお会いすることになるとは。

木を寒さから守るということは、虫たちにとっても快適なわけで
いても不思議はないんでしょうが、春のうららに油断してました。

すぐさま受入れ農家さんに報告。

すると返ってきた指示は
「切れ!切れ!」

震える手を抑え込みながら、指示通りに剪定ばさみで
真っ二つにしますが、ムカデは何事もなかったように動いてます。

それを見た受入れ農家さんの次の指示は
「踏め!踏め!」

震える足で、指示通りに踏みしめますが
柔らかい畑の土の上ではさして圧力はかかりません。

そのうちに草と土の中に埋もれて見えなくなりました。

それ以降、苦の無かったはずの作業が一転ドキドキの作業となったのでした。

いつかビビらずに対処できるようになるんだろうと思いますが
受入れ農家さんをもってしても
「ハチとムカデはこの世からいなくなればいい」
というぐらいなので、仲良くはなれないんだろうと思います。

投稿者:

吉備 健二

2017年3月にシャープを退社。 同4月からの岡山での就農研修。 2019年4月に桃農家として独立。 そして、美味しい桃作りに励む現在に至る。

コメントを残す